2005年12月24日

サンタクロースって本当にいるんですか?

今日はクリスマス・イヴなので、特別にサンタクロースにまつわる心温まるお話を紹介します。

1897年、ニューヨークに住んでいた8才の少女が、ニューヨーク・サン新聞社に次のような投書をしました。

記者様
私は8才です。
私のともだちに、「サンタクロースなんていない!」って言っている子たちがいます。
パパに聞いてみたら、「新聞社に聞いてみたら。新聞社だったら本当のことを知っているんじゃないかな?」と言いました。
だから、お願いです。教えてください。
サンタクロースって本当にいるんですか?


これに対し、サン新聞社の記者は社説で次のように答えました。


バージニア、お答えします。
サンタクロースなんかいないと言うあなたのお友達は間違っています。
きっと、その子の心には最近流行の「何でも疑って信じないぞ!」って言う疑り屋さんの気持ちが強いのでしょうね。
疑り屋さんというのは、自分の目に見えるものしか信じない心の狭い人達なんでしょうね。
心が狭いから、よくわからない事がたくさんあるのですよ。
それなのに自分のわからない事は皆嘘だと決めてしまうのです。
ですけど人が頭で考えられる事なんて、大人でも子供でも本当に限られたものなんですよ。
私達の住んでいるこの限りなく広い宇宙においては、人の知恵なんて小さな虫の様に、それこそアリの様に小さいものなんですよ。
その広く大きな世界を理解しようとするには、世の中の事を皆理解出来る様な深い知恵が必要なのですよ。

そうです、バージニア、サンタクロースがいるというのは、決して嘘ではありません。
この世界に愛や人への思いやりの心があるのと同じ様に、サンタクロースも確かにいるのです。
あなたにも分かっているでしょう、世界にある愛や人への思いやりこそ、あなたの毎日の生活を美しく、楽しくしているものなのだということを。
もしサンタクロースがいなかったら世界はどんなに暗く寂しい事でしょうね。
あなたの様に可愛い子供がいない世界が考えられないのと同じ様に、サンタクロースのいない世界なんて想像も出来ません。
サンタクロースがいなければ、子供らしい夢も詩もときめきもなくなってしまうでしょうし、私達人の味わう喜びは、ただ目に見えるもの、手で触れるもの、感じるものだけになってしまうでしょうね。
そう言った子供時代の世界に満ち溢れた光も消えてしまうでしょう。
サンタクロースがいないですって?
サンタクロースが信じられないなら、妖精もいないって言うのでしょうね。

クリスマスイブの夜にパパに頼んで探偵さんにニューヨーク中の煙突を見張ってもらったらどうでしょうか?
ひょっとするとサンタクロースを捕まえる事が出来るかもしれませんよ。
でももし煙突からサンタクロースが降りて来なかったとしても、それが何の証拠になるのでしょうか?
サンタクロースを見た人はいません、でもそれはサンタクロースがいないという証明にはならないのですよ。
世界で一番確かなもの、それは子供にも大人にも目に見えないものなのですから。

バージニア、あなたは妖精が芝生の上で踊っているのを見た事がありますか?
ないでしょうね?
だからと言って妖精なんていもしないデタラメだなんて事にはなりませんよ。
世界中にある見えないもの、見る事が出来ないものが、何から何まで皆人が頭の中で作ったデタラメだなんて事はないのですよ。

赤ちゃんのオモチャを分解して、どうして音が出るのか、仕組みを調べたりする事は出来ます。
でも、目に見えない世界を覆い隠しているカーテンを開く事はどんなに力自慢の人にも無理なのですよ。
ただ、信じる気持ちと想像力と詩と愛とときめきだけがそのカーテンを一時開いて、カーテンの向こうの素晴らしい世界を見せてくれるのです。
その素晴らしい世界は人が考えたデタラメなのでしょうか?
いいえバージニア、それほど確かな、それほど変わらないものは世界の何処にも他にないのですよ。

サンタクロースがいないですって?
とんでもない!
嬉しい事にサンタクロースはちゃんといます!
それどころか、いつまでも死なないでしょう。
千年後も100万年後もサンタクロースは子供達に今と変わらずに夢やときめきを運んで来てくれるでしょう。

                    サン新聞編集者より。1897年9月21日


サンタクロースっているんでしょうか?改装版 クリスマス事典
posted by Arthur at 10:06| Comment(8) | TrackBack(1) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サンタはいますよ。

43人も日本でやってます!
ほんとに暖かいプレゼントたちです。
Posted by えと at 2005年12月24日 16:55
はじめまして、遠藤周作氏を調べていたら
こちらに辿り着きました。
全て読まさせていただきました。
少し悩んでいることがありましたが
少し光が差してきたように思えます。
謙虚になれて、元気になれました。
ありがとうございました。
これからも、お伺いします。

Posted by renee at 2005年12月27日 10:29
こんにちは。おじゃま致します☆
↑この手紙、とっても素敵な内容ですね...
私もこういう風に、熱心に物事を説明出来る大人になりたいものです。

目に見える事のみを信じるのは愚かな事、目に見えない大切なものがあるって事を、サンタクロースを通じて子供に教える事が出来るんですね...

絵本では、「星の王子さま」とかありますね。大切なものは目に見えないんだよ...って事。
Posted by pipicopico at 2005年12月27日 13:03
reneeさん、pipicopicoさん、コメントありがとうございます。

そう言っていただける人がいると、こちらもうれしいです。
これからもいい言葉を厳選して紹介していきますので、よろしくお願いします。
Posted by Arthur at 2005年12月29日 22:40
私の友達がサンタさんが去ってゆく鈴の音をきいたといっていました              私は信じます
Posted by at 2010年03月26日 22:34
僕はこれに勇気づけられました
Posted by あめく at 2010年12月24日 16:04
 わたしは、自分の娘にサンタクロースが配るものは、『人にプレゼントをして喜んでもらいたい。』という気持ちなんだよ。と、教えています。だから、よい子にしていないとサンタさんからプレゼントがもらえないんだ。と教えています。
 サンタは昔居た。その行いが素晴らしいのでみんなが同じように続けているんだよ。それは人の世がある限り、人間らしさがある限り永久になくならないんだよと。
 そんな素晴らしいことを生きている間にひとつでもできたら素敵だな。
Posted by 鬱になってしまったお父さん at 2011年10月31日 19:24
サンタは存在するんですよ
僕の友達はサンタのトナカイを見たって言ってましたよ
Posted by サンタ at 2011年12月04日 20:32
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