彼らは生命そのものが望んだ息子や娘なのです。
あなたを通ってやって来ますが、あなたからやって来るのではありません。
あなたといっしょにいますが、あなたのものではないのです。
子どもに愛を注いでもよいでしょう。でも、考えを与えてはいけません。
子どもには子どもの考えがあるからです。
あなたの家に子どもの体を住まわせてもよいでしょう。でも、その魂を住まわせてはいけません。
子どもの魂は明日の家に住んでいて、あなたの夢の中にでさえ、そこに立ち入ることはできないからです。
子どものようになろうと努めてもよいでしょう。でも、子どもをあなたのようにしようとしてはいけません。
生命は後戻りせず、昨日とともにとどまってもいないからです。
あなたは弓です。その弓から、子どもは生きた矢となって放たれます。
射手は果てしなく続く道にある的を見つめ、矢がすばやく、遠くへと飛んでいけるように、力いっぱいあなたをしならせます。
射手の手の中でしなることを喜びましょう。
なぜなら、射手が、飛んでいく矢を愛しているなら、同じようにとどまる弓も愛しているのですから。
リハール・ジブラーン(1883-1931。レバノン出身の詩人、画家、彫刻家。オスマン帝国時代末期に現在のレバノン北部ブシャッレ(ブシャッリ)で生まれ、1895年にアメリカへ移住、ニューヨークで没した。「20世紀のウィリアム・ブレイク」とも称され、宗教・哲学に根ざした壮大な宇宙的ヴィジョンを謳う詩や絵画を残し、その作風は後世いろいろな詩人や政治家に影響を与えた。)
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